前回(「ジムニーJB23 エンジン分解整備1-エンジンヘッドカバー・オイルパン取り外し-」)の続きです。今回は、オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)取り外しについて書いていきたいと思います。
オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)取り外しで大変だった点や注意が必要な点は、
- 最初にして最大の難関、クランクプーリー取り外し
- 道具がものを言う、ウォーターポンプ取り外し
- タイミングチェーンを外す前に第1気筒を排気上死点にセット
でした。
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1.最初にして最大の難関、クランクプーリー取り外し
![ジムニーJB23_エンジンヘ分解図1_LI (2)](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/1/c/1cb74aba-s.jpg)
↑今回外していくオイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)部分は黄色で囲んだ部分になります。部品点数が多く、締め付けトルクが半端じゃないボルトがあったりエンジン内部の繊細な部分に突入したりと、今までより難易度が上がるイメージでしたが、一つずつ着実に進めば行き詰ることもありませんでした。
![ジムニーJB23_エンジン分解フロー_LI (2)](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/6/6/669505ed-s.jpg)
エンジン整備フローでいうと2~3段目になります。
まずクランクプーリーを外していきますが、このままではクランクが回ってしまい緩めることができませんので、回り止めをします。
![ジムニーJB23_クランク回り止め](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/d/6/d63abf31-s.jpg)
整備書では、ミッションのサービスホールからマイナスドライバー等でフライホイールのリングギヤの回転を止めるとありますが、マイナスドライバーを押さえていないと落下してしまい上手くいきませんでした・・・
![ジムニーJB23_フライホイール回り止め](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/c/e/ce0382ff-s.jpg)
そのため、自分は六角レンチを噛ませることで回転を止めました。写真はオイルパン取り外し前です。
クランクプーリーは強敵だとネットで見ていたので先に取り外しを行いました。
![ジムニーJB23_クランクプーリー](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/5/e/5ea2a300-s.jpg)
クランクプーリーのボルトは恐ろしい程のトルクで締まってます(多分ジムニーの中で一番?)ので、1mのパイプを延長して全体重をかけてようやく外れました。
しかし、クランクプーリーを取ろうとしてもびくともしません。
![ジムニーJB23_クランクプーリ取り外し](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/2/4/2435a0ba-s.jpg)
仕方ないので木の廃材でくさびを自作し、それをクランクプーリーとエンジンとの隙間に打ち込み、少し動いた所の反対をマイナスドライバーでこじるという作業を地道に続けました。
![ジムニーJB23_クランクプーリー2](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/f/f/ff82ef78-s.jpg)
↑何とかとれました。くさびは役割を終えて完全に使い物にならなくなりました。他に何か良い方法はあるのでしょうか・・・
2.道具がものを言う、ウォーターポンプ取り外し
![ジムニーJB23_ウォーターポンプ取り外し](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/e/d/ed1c5d95-s.jpg)
次にウォーターポンプを外していきますが、スペースが狭すぎて、↑のような10mmの首振りラチェットがないと取り外すことが困難です。色々試しましたが、どうやっても無理だったので泣く泣く工具を買いに行きました。
![ジムニーJB23_オイルポンプ](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/7/f/7f6635fe-s.jpg)
ウォータポンプ取れました。道具さえあれば何も難しいことはありません。手で回すとキュッキュッと音がなり抵抗もあるのでこれも要交換です。
![JB23_ウォーターポンプ取り外し](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/4/a/4aad6536-s.jpg)
↑取り外したところからウォーターライン内部を見てるとキレイな感じでした。
![ジムニーJB23_オイルポンプカバー取り外し2](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/b/3/b3572d1a-s.jpg)
その後はオイルポンプケースについている部品やボルト類を全て外していきます。
![ジムニーJB23_オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/d/9/d9d62ef0-s.jpg)
オイルポンプケースが外れました。ボルト類を全部外した後にプラスチックハンマーで軽く叩いてあげるとすんなり外れました。こちらもスラッジがすごいです・・・
![ジムニーJB23_オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)2](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/b/0/b0ed7527-s.jpg)
この茶こしみたいなものは何のために付いているのか・・・
3.タイミングチェーンを外す前に第1気筒を排気上死点に
![ジムニーJB23_オイルポンプカバー1取り外し](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/5/5/55e5d3ca-s.jpg)
オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)を外すと、タイミングチェーンとやチェーンテンショナーとご対面です。
![ジムニーJB23_クランク周辺の汚れ](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/b/8/b85b472c-s.jpg)
一応写真を撮ってタイミングチェーンがどの位置にあるのかを記録します。
![ジムニーJB23 K6A_タイミングチェーンコマ位置1](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/f/8/f84f09a7-s.jpg)
![ジムニーJB23 K6A_クランクシャフトキー位置](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/3/4/3461f3dd-s.jpg)
事前にネットで調べた段階では、タイミングチェーンとカムシャフトの位置関係を詳しく書いたものがなく、この時点では完全に手探り状態でした。タイミングチェーンに黄色いコマが有り、これを目印に使うということがなんとなくわかるというレベルです・・・
カムシャフト側にもよく見る他のコマより濃い色のコマがあり、これらを目印にバルブタイミングを合わせるようです。
そして、整備書には、タイミングチェーンを取り外す際には、取り付けるときのために第1気筒を排気上死点に合わせると記載があります。ちなみに第1気筒排気上死点のカムシャフトとクランクシャフトの位置関係は下図のようになっており、上の写真のものとは違います。
![ジムニーJB23_タイミングチェーン取り外し時の注意点](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/a/3/a336ccc5.jpg)
そうです、何も知らずに圧縮上死点で取り外してしまいました・・・4サイクルエンジンの場合、クランクを720°回転させると1工程なので、クランクをもう1回転させれば排気上死点になったものと思われます。
![ジムニーJB23_タイミングチェーンテンショナー](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/b/a/bafdd416-s.jpg)
チェーンテンショナーやチェーンガイドを取り外し・・・
![ジムニーJB23 K6A_タイミングチェーンテンショナー ガイド取り外し後](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/b/6/b6b83f6f-s.jpg)
タイミングチェーンがダルダルなのでもうクランクシャフトとカムシャフトを一緒に回すことはできません。後でわかったことなので、気づいた時はかなり焦りましたが、組付ける時に正しい位置関係になっていれば大丈夫だろうということで気にしないことにしました(本当は良くないと思いますが・・・)。
これからタイミングチェーンを外す予定のある方はお気をつけください。
![ジムニーJB23_取り外したエンジンヘッドカバー周辺の部品](https://livedoor.blogimg.jp/jimnii/imgs/e/c/ec505cd6-s.jpg)
↑取り外した部品たち。日に日に車内が部品で一杯になってきます。これらの部品は全ての部品を取り外し終わった際にまとめて洗浄します。
今回はここまで。
次回は、いよいよシリンダーヘッド取り外しについて書いていきます。
「エンジン分解整備3-シリンダーヘッド取り外し-」に続く
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