前回(「ジムニーJB23 エンジン分解整備1-エンジンヘッドカバー・オイルパン取り外し-」)の続きです。今回は、オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)取り外しについて書いていきたいと思います。
オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)取り外しで大変だった点や注意が必要な点は、
- 最初にして最大の難関、クランクプーリー取り外し
- 道具がものを言う、ウォーターポンプ取り外し
- タイミングチェーンを外す前に第1気筒を排気上死点にセット
でした。
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1.最初にして最大の難関、クランクプーリー取り外し
↑今回外していくオイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)部分は黄色で囲んだ部分になります。部品点数が多く、締め付けトルクが半端じゃないボルトがあったりエンジン内部の繊細な部分に突入したりと、今までより難易度が上がるイメージでしたが、一つずつ着実に進めば行き詰ることもありませんでした。
エンジン整備フローでいうと2~3段目になります。
まずクランクプーリーを外していきますが、このままではクランクが回ってしまい緩めることができませんので、回り止めをします。
整備書では、ミッションのサービスホールからマイナスドライバー等でフライホイールのリングギヤの回転を止めるとありますが、マイナスドライバーを押さえていないと落下してしまい上手くいきませんでした・・・
そのため、自分は六角レンチを噛ませることで回転を止めました。写真はオイルパン取り外し前です。
クランクプーリーは強敵だとネットで見ていたので先に取り外しを行いました。
クランクプーリーのボルトは恐ろしい程のトルクで締まってます(多分ジムニーの中で一番?)ので、1mのパイプを延長して全体重をかけてようやく外れました。
しかし、クランクプーリーを取ろうとしてもびくともしません。
仕方ないので木の廃材でくさびを自作し、それをクランクプーリーとエンジンとの隙間に打ち込み、少し動いた所の反対をマイナスドライバーでこじるという作業を地道に続けました。
↑何とかとれました。くさびは役割を終えて完全に使い物にならなくなりました。他に何か良い方法はあるのでしょうか・・・
2.道具がものを言う、ウォーターポンプ取り外し
次にウォーターポンプを外していきますが、スペースが狭すぎて、↑のような10mmの首振りラチェットがないと取り外すことが困難です。色々試しましたが、どうやっても無理だったので泣く泣く工具を買いに行きました。
ウォータポンプ取れました。道具さえあれば何も難しいことはありません。手で回すとキュッキュッと音がなり抵抗もあるのでこれも要交換です。
↑取り外したところからウォーターライン内部を見てるとキレイな感じでした。
その後はオイルポンプケースについている部品やボルト類を全て外していきます。
オイルポンプケースが外れました。ボルト類を全部外した後にプラスチックハンマーで軽く叩いてあげるとすんなり外れました。こちらもスラッジがすごいです・・・
この茶こしみたいなものは何のために付いているのか・・・
3.タイミングチェーンを外す前に第1気筒を排気上死点に
オイルポンプケース(タイミングチェーンカバー)を外すと、タイミングチェーンとやチェーンテンショナーとご対面です。
一応写真を撮ってタイミングチェーンがどの位置にあるのかを記録します。
事前にネットで調べた段階では、タイミングチェーンとカムシャフトの位置関係を詳しく書いたものがなく、この時点では完全に手探り状態でした。タイミングチェーンに黄色いコマが有り、これを目印に使うということがなんとなくわかるというレベルです・・・
カムシャフト側にもよく見る他のコマより濃い色のコマがあり、これらを目印にバルブタイミングを合わせるようです。
そして、整備書には、タイミングチェーンを取り外す際には、取り付けるときのために第1気筒を排気上死点に合わせると記載があります。ちなみに第1気筒排気上死点のカムシャフトとクランクシャフトの位置関係は下図のようになっており、上の写真のものとは違います。
そうです、何も知らずに圧縮上死点で取り外してしまいました・・・4サイクルエンジンの場合、クランクを720°回転させると1工程なので、クランクをもう1回転させれば排気上死点になったものと思われます。
チェーンテンショナーやチェーンガイドを取り外し・・・
タイミングチェーンがダルダルなのでもうクランクシャフトとカムシャフトを一緒に回すことはできません。後でわかったことなので、気づいた時はかなり焦りましたが、組付ける時に正しい位置関係になっていれば大丈夫だろうということで気にしないことにしました(本当は良くないと思いますが・・・)。
これからタイミングチェーンを外す予定のある方はお気をつけください。
↑取り外した部品たち。日に日に車内が部品で一杯になってきます。これらの部品は全ての部品を取り外し終わった際にまとめて洗浄します。
今回はここまで。
次回は、いよいよシリンダーヘッド取り外しについて書いていきます。
「エンジン分解整備3-シリンダーヘッド取り外し-」に続く
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